もうひとつの“部屋”は、庭にある


住まいづくりは、建物だけじゃない。

「せっかく建てるなら、広さも収納もゆとりが欲しい」
そう思うのは、きっと誰もが同じ。

でも実は、“建物の中”ばかりに目が向いてしまうと、
暮らしの豊かさをひとつ取りこぼすことになります。

それが、「外とのつながり」です。

 

リビングの窓からふっと目に入る緑、
朝日が差し込む小さなデッキ、
休日にコーヒーを持って出たくなる土間や縁側。

 

家の外に、そんな「気持ちのいい場所」があるだけで、
暮らしの時間は、ぐっとやわらかくなるんです。

 

もう一つの部屋は、庭にある。

「庭」と聞くと、大げさに感じるかもしれません。
でも広さや豪華さよりも大切なのは、
“どう暮らしとつなぐか”ということ。

 

たとえば…

  • 玄関先の一鉢のグリーン

  • リビングと地続きになるウッドデッキ

  • 家の中から庭を眺められる大きな窓

ちょっとした工夫の積み重ねで、
外はぐっと「自分の居場所」になってくれます。

 

家づくりの予算は限られているから、
つい建物に全力を注ぎたくなってしまいます。

だけど、ほんの少しだけ建物のボリュームを減らして
その分を“外”に回すという選択肢は、
実はとても重要です。

 

「住まいは建物だけじゃ完成しません」

周りの環境や余白、
そして**“空気の流れる場所”**も含めて、
ようやく「住まい」になる。

 

周辺環境との調和も、住み心地を左右する。

周囲の街並みや自然の風景と、
家の姿がすっとなじんでいる。

住まいは、その土地の空気と一緒に生きるもの。

だからこそ、建物のカタチだけでなく
「その外側」を、もう一度ちゃんと見つめてみませんか?

 

マイナスデザインはいつも、
「中」と「外」がゆるやかにつながる住まいを大切にしています。

ほんの少しの余白が、日々の暮らしを豊かにしてくれますよ。