子どもの居場所は「広さ」よりも安心感

家づくりのご相談を受ける中で、
「子ども部屋は広いほうがいいですか?」
と聞かれることがあります。 もちろん広さがあることは悪くありません。
でも、子どもに本当に必要なのは
“安心して落ち着ける場所”だと感じています。 たとえば——
小さな灯りがひとつあるだけで、
部屋の雰囲気は柔らかくなります。 手触りのいい木や布が近くにあると、
緊張がすっとほぐれます。 明るい原色より、少しニュアンスのある色の方が
ゆっくりと気持ちが整います。 そして、
「ひとりでこもれる小さなコーナー」
こういう場所は広さとは関係なく、
子どもにとって大切な安心スポットになります。 空間の大きさ以上に、
光・素材・音・色・家具の高さなど、
子どもの五感が安心できる環境があるかどうか。 そこにこそ“居心地の良さ”が育ちます。 家は、子どもが毎日「戻る場所」。
そこで落ち着ける経験は、
日々の心の回復にもつながっていきます。 家づくりの中で、
こんな「やさしく受け止める居場所」を
少しだけ意識してみてください。

MINUS DESIGN BLOG

心に残る空間づくり。
自分たちらしく暮らすために、
どんな住まいがあってほしいか。
そんな問いを一緒に考える、
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