家づくりの打ち合わせをしていると、「余白」という言葉をよく意識します。 それは床面積の話ではなく、心の余裕につながる“空き”のこと。
ぎゅうぎゅうに詰め込まれた収納や、隙間なく家具が並ぶ部屋は、見た目には効率的かもしれません。 でもそこに暮らす人の気持ちはどうでしょうか。
どこか落ち着かず、気づけば息苦しさにつながってしまうこともあります。 逆に、少しの空間の抜けや、置かない選択をすることで、ふっと安心できる余白が生まれます。
「ここには何もない」という場所があることで、暮らし全体のリズムが穏やかになる。
その余白は、光や風を受けとめるための場にもなり、時には家族の新しい習慣を生むことにも繋がります。 無駄をなくすことと、余白を残すこと。
一見矛盾しているように見えますが、このバランスこそが、心地よい住まいをかたちづくる鍵だと思っています。
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MINUS DESIGN BLOG
心に残る空間づくり。
自分たちらしく暮らすために、
どんな住まいがあってほしいか。
そんな問いを一緒に考える、
マイナスデザインのブログです。

