設計料とは。

「設計料って、どうやって決まるんですか?」
家づくりの相談で、よくいただく質問のひとつです。 結論から言うと、設計料は「図面の値段」ではなく、 「あなたの暮らしを形にするための時間と知恵の値段」です。
もちろん、面積や工事規模によって目安はありますが、 本質的には“どれだけ考えたか”が反映されます。 私たちの仕事は、図面を描くことではありません。
敷地を歩き、光や風の入り方を想像し、家具や家電の配置までイメージします。
時には雑談の中から、大切な設計のヒントが見つかることもあります。
そのプロセス全体が「設計」という仕事であり、その価値が設計料に込められています。 もし設計料を“高い”と感じたら、それはきっと図面の線一本一本にどれだけの試行錯誤が詰まっているか、 まだ見えていないだけかもしれません。
逆に、“安すぎる”と感じたら、それはどこかの工程が省略されているサインかもしれません。 設計料は、未来の暮らしへの先行投資です。
長く住む家だからこそ、目に見えない部分にこそ価値を置いてほしい。
そう考えています。 ……ちなみに、私の設計では、打ち合わせ中に出てくるお茶やお菓子代は設計料に含まれていません。
でも、笑顔と雑談はサービスです。

MINUS DESIGN BLOG

心に残る空間づくり。
自分たちらしく暮らすために、
どんな住まいがあってほしいか。
そんな問いを一緒に考える、
マイナスデザインのブログです。