香りの記憶

朝、珈琲を挽いたときに広がる香り。
雨上がりに土の匂いがふわっと鼻に届いた瞬間。
無垢の床材を歩く足元から、静かに漂う木の香り。 香りには、不思議と記憶を呼び起こす力があります。
それはきっと、言葉にできない感情と深く結びついているから。 だからこそ、住まいにとって“香り”は、
とても大切な要素だと思っています。 新築の家に入った瞬間の香り、
お気に入りのアロマを置いた玄関、
畳の香りがふわっと広がる和室、
キッチンから漂う夕食の準備の匂い。 “香り”は見えないけれど、
空間の雰囲気や居心地に、実は深く影響を与えている。 住まいの素材選びひとつとっても、
無垢材、漆喰、珪藻土などの自然素材には
どこか懐かしさや温かみのある香りがある。 それは人工的なものにはない、
やさしい「空気の質」を生み出します。 忙しい日々の中で、
ふとした瞬間に「深呼吸したくなる家」。 それって、香りがつくってくれる時間でもあるのかもしれません。 自分たちだけの暮らしの中に、
「記憶に残る香り」を育てていけるような、
そんな住まいをこれからも提案していきたいと思っています。 「心で感じる住まいづくり」に共感された方は、
ぜひホームページやインスタグラムものぞいてみてくださいね♩