音のデザインを考える。
住まいにとって「音」は、
空気と同じくらい、暮らしに影響を与えるもの。
たとえば…
朝、雨の音で目が覚める。
風が揺らす木々のざわめきに癒される。
コーヒーを淹れる音に、気持ちが整う。
そんな日常の“音”が
暮らしを優しく包んでくれます。
逆に、機械音や車の音は
耳にストレスを与えてしまうことも。
「音をどう扱うか」は、
大切な設計要素だと感じています。
■ 素材が生む、音の響き
木の床は足音を吸収してくれる。
漆喰の壁は音を柔らかく包んでくれる。
逆にガラスや鉄は
シャープな音を響かせてくれる。
どんな音に囲まれて暮らしたいか?
それを想像しながら素材を選ぶのも素敵です。
■ 「音の窓」をつくる
視線が抜けるように、
音もそっと通す設計。
たとえば庭に面した窓を開けたとき、
鳥の声や風の音が届くような工夫。
そんな「音の窓」があるだけで、
暮らしの風景はぐっと豊かになります。
■ 静けさという、音の余白
音のある暮らしには、
「静けさ」も欠かせない要素。
奥まった寝室や、
集中できる小さな居場所。
静けさは、音をより心地よくするための、
大切な“余白”です。
「音」もまた、
心で感じるデザインのひとつ。
マイナスデザインは、
そんな“音のある暮らし”も大切にしています。
あなたの毎日には、どんな音が流れていますか?
暮らしの音に耳を澄ませるところから、
住まいのイメージがきっと広がっていきます。