家の心地よさは、家具の配置や収納の量だけで決まるわけではありません。
「視線の抜け」や「陰影のリズム」が、空間の居心地を大きく左右します。 たとえば視線が壁で止まらず、窓の外や奥の空間に自然と導かれると、部屋はぐっと広がりを感じます。
逆に抜けのない間取りは、数字以上に窮屈さを与えてしまう。 また、陰影も大切です。
照明や窓からの光が、ただ明るく照らすだけでなく、壁や天井に柔らかい濃淡を生むことで、空間は一気に豊かになります。
「整った部屋」ではなく「整った空気」をつくる、とでも言いましょうか。 設計を考えるとき、収納量や動線と同じくらい大切にしているのが、この視線と光。
派手ではないけれど、そこにあるだけで暮らしが心地よく整う要素だと思っています。
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MINUS DESIGN BLOG
心に残る空間づくり。
自分たちらしく暮らすために、
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そんな問いを一緒に考える、
マイナスデザインのブログです。

