家づくりの相談の中で、
「家はどんなふうにしたら正解ですか?」
と聞かれることがあります。 けれど、家の“正解”はひとつではありません。
むしろ大切なのは、
“その人が自分に戻れる場所になること”
だと感じています。 外では、
誰かの期待に応えたり、
役割を果たしたり、
気持ちを切り替えたりしながら生きています。 だからこそ家では、
静かで、落ち着いていて、
自分のリズムで呼吸できること。
それが心の余裕につながります。 たとえば——
・やわらかい灯りが照らす場所
・手触りのよい木や布の素材
・視界にノイズが少ない余白
・ひとりでこもれる小さな角
こうした些細な工夫だけで、
家は「帰りたい場所」に変わります。 私の家が、私の居場所。
この感覚があれば、
日々の疲れの回復速度は驚くほど変わります。 家は、ただ生活する器ではなく、
自分を整え直すための静かな基地。 そんな場所づくりを、
これからも丁寧に届けていきたいと思っています。
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MINUS DESIGN BLOG
心に残る空間づくり。
自分たちらしく暮らすために、
どんな住まいがあってほしいか。
そんな問いを一緒に考える、
マイナスデザインのブログです。

