片付けなくても心地いい

家の中をいつも完璧に整えておくのって、正直なかなか大変ですよね。
仕事や子育て、日々の暮らしに追われていると、どうしても「片付けなきゃ」がストレスになってしまう。 でも、本当の意味で心地いい住まいって「いつも片付いていること」ではないと思っています。 モノがあって成立する居場所はある。 少し読みかけの本が置かれていたり、子どものおもちゃが端に転がっていたり。
そういう「暮らしの余韻」みたいなものが見えても、それが空間の雰囲気を壊さない。
むしろ自然で、あたたかい。 すべてを隠すのではなく、見えても美しいように考える。 逆の発想ですね。
光や陰影、素材感によって「雑然としたもの」さえも柔らかく包み込む。
そんな空間だと、無理に片付けなくても不思議と整って見えます。 完璧にしようと力むのではなく、少し余白を持つ。
余裕がある空間は、多少モノがあっても窮屈に感じません。
その余白こそが、住む人に安心をもたらしてくれるのだと思います。 片付けなくても心地よく過ごせる空間。
そんな「肩の力を抜いた暮らし」を叶えるのも、設計の大事な役割のひとつです。

MINUS DESIGN BLOG

心に残る空間づくり。
自分たちらしく暮らすために、
どんな住まいがあってほしいか。
そんな問いを一緒に考える、
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