スケッチをしているとき、
頭の中で考えているのは「形」ではなく「呼吸」だと気づいた。 家の中で人がどう動き、
どこで立ち止まり、どんな風に息をつくのか。
そのリズムを探すように線を引いていく。 たとえば窓の位置を決めるとき。
光の入り方よりも、
その光の中で人がどんな気持ちになるかを思います。 図面とは、そうした心の動きを線で翻訳する作業。
静かで、ゆっくりとした会話のような時間かもしれません。 鉛筆の先が紙の上を滑り、
ほんの少しだけ止まるとき、
そこには「暮らしの間(ま)」が生まれています。 家づくりとは、
その“間”をどう整えるかの積み重ね。 描くということは形を描くことではなく、
「生きかた」を描くことだと思って描いています。
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MINUS DESIGN BLOG
心に残る空間づくり。
自分たちらしく暮らすために、
どんな住まいがあってほしいか。
そんな問いを一緒に考える、
マイナスデザインのブログです。

