突然寒くなってきましたね。
最近は歩いて事務所まで出勤していますが
朝の空気の「ぴんとした肌触り」と「匂い」が
冬の訪れを感じさせてくれます。
私は田舎育ちで、子供の頃に冬になるとよく雪が積もりました。
最近は積もることもめっきり少なくなってきましたね…
ですが手袋を付けた姉に、手を引かれながら小学校へ通っていたことを
冬の空気が毎年思い出させてくれます。
私たち人間の記憶のトリガーになるものは、いつもこの「感覚」です。
冷えた体で熱い湯船に浸かった時の指先の感覚。
梅雨の雨に打たれたアスファルトの匂い。
木漏れ日の差し込む窓際で、横になりながら聞いた葉摺れ音。
さらさらと流れる川のせせらぎや、
炎がパチパチと音を立てる暖炉。
特に匂いなどは頭の先に響いてきて、様々な感覚を呼び起こしてくれます。
こういった自然から得られる感覚を日常の生活で
感じられる設計にすることは、お金をかけて機能性を追求した住まいより
個人的にはより豊かな生活を送る上では必要不可欠だと思っていて
もっとも大切にしています。
…田舎者だからかな?w