子どもが生まれ、成長していく時間。
それは、家の中で最も多くの「変化」が起こる時間でもあります。 小さな手が届くようになり、おもちゃが増え、勉強机が置かれ、
やがて自分の部屋を欲しがるようになる。 そんな「変化」を窮屈に感じさせず、自然に受け止めてくれる家には、 少しだけ“余白”と“柔らかさ”があります。 今回は、子育て世代のための家づくりをテーマに、
成長を見据えた可変性や、安心して暮らすための工夫を設計の視点から解説してみますね。 1)可変できる間取りとは 子どもが小さいうちは、広いワンルームのように使い、成長に合わせて仕切る。
「壁をつくる」のではなく「仕切る余地を残す」ことで、空間の自由度は格段に上がります。
設計の段階で、将来的な家具配置や建具の位置を想定しておくことがポイントです。 2)収納教育の場としての家
「使いやすい=覚えやすい」環境を整えることが、
自立の第一歩につながります。
家は“しつけの場”ではなく、“習慣を育てる場”としても設計できます。 3)実例紹介 たとえばリビング横に設けた“スタディコーナー”。
成長と共に家事室やワークスペースへと役割を変えられる設計。
「子どもが巣立った後も活かせる空間」は、長く愛される家の条件です。 家は「完成」ではなく「変化の器」だと思います。
家族のかたちに合わせて、育ち、変わり続けること。
それが“子育ての家づくり”だと考えています。
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心に残る空間づくり。
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