連日、うだるような暑さが続いています。
今日の最高気温はなんと36℃。
こんな日は、家の中でも暑さとの戦いですね。
でも昔の家には、エアコンがない時代でも
涼しく過ごす工夫がたくさんありました。
たとえば、「庇(ひさし)」は、直射日光を遮って
窓からの熱の侵入を和らげてくれます。
夏の日差しは高い角度から差し込むので、
庇があるだけで体感温度はずいぶん違います。
「土間」も実は優れもの。
ひんやりとした感触が心地よく、
熱をため込みにくい素材や構造が、
空間全体の温度を緩やかにしてくれます。
そして現代の家なら、断熱材や窓ガラスの選び方も重要。
断熱性能の高い窓や、熱を跳ね返すLow-Eガラスを使えば、
外の熱気を室内に伝えにくくなり、
冷房の効きもよくなります。
涼しさを感じる住まいには、
「暑さと上手につきあう知恵」がたくさん詰まっています。
家のつくり方ひとつで、
夏の過ごし方は、ぐっと変わってくるのです。
暑さに「勝つ」のではなく、心地よく「しのぐ」こと。
住まいがやさしく、夏を包み込んでくれるように。
暮らしの中に、涼をつくる工夫を。

