「収納をたくさん作ってください」 住宅設計の打ち合わせで、上位に入るリクエストです。 でも実は、収納は「量」より「質」が大切。 不思議なことに、収納をたくさん作った家ほど「片付かない」という相談を受けることがあります。 「とりあえずしまえる場所」があると、人は何でも放り込んでしまうからです。 結果、どこに何があるかわからなくなり、また同じものを買ってしまう...の悪循環に陥ります。 大切なのは「何を、どこに、どう収納するか」を明確にすること。 例えば… ・リビング周り よく使うものは「見える収納」、来客時に隠したいものは「扉付き収納」に。 ・キッチン 調理の動線上に「よく使う道具」、重いものは「腰の高さ」に配置。 ・玄関 外出時に使うものは「手の届く範囲」、季節物は「高い場所」でOK。 そして更に言うと「全部を隠す必要はありません。」ということ。 使用頻度の高いものは、むしろ出しておく方が暮らしやすいですよね? ・よく読む本は本棚に「見せる」 ・毎日使う鞄は玄関に「掛ける」場所を ・調理器具は「吊るす」収納で取りやすく 収納を考えることは、実は「どう暮らしたいか」を考えること。 朝の支度をスムーズにしたい。 来客時にさっと片付けたい。 子どもが自分で片付けられるようにしたい。 そんな暮らし方の理想から逆算して、収納の位置や形を決めていく。 それが本当に使える収納計画です。 「あれもこれも収納したい」ではなく「本当に必要なものは何か?」から考えましょう。 持ち物を見直して、本当に必要なものだけに絞る。 そうすれば、収納スペースは最小限でも十分に暮らせますよ。 余計な収納を作らない分、空間の余白を楽しむ暮らしができるのです。 収納計画でお悩みの方は、お気軽にご相談くださいね。 あなたの暮らし方に合った収納の在り方を一緒に考えましょう。
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MINUS DESIGN BLOG
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