街角でふと目にした、静かな佇まいの一軒の家。
背伸びしていないのに、なぜだか目を惹く。
何も語らないのに、何かを感じさせる。

それはきっと、外観のデザインや素材だけではなく、
周りの風景と調和していたり、そっと季節の気配をまとっていたりするから。

家の中に入っても、それは同じ。
玄関の土間に差し込む光。
少しだけ視線をずらした先にある緑。
言葉にならないけれど、思わず「おお…」「わあ…」と
感嘆がこぼれてしまう瞬間。

そんな風に、空間がそっと心を動かしてくれる。
そういう美しさをいつも表現したいと考えています。

…これが難しいんですがw

そして、その空間にちゃんと「住まい手らしさ」が宿っていること。
それがいちばん大事なことだと思っています。

過剰じゃない。
足りなさもない。

ちょうどよく、そこにある。

誰かのためじゃなく、あなたが「いいな」と思える空間を。
マイナスデザインではそんな、美しさを追求しています。